ほんとにあった話

体験談、ほんとのところ、きになる話を実況・検証していきます( ̄ー ̄)

ほんとにあった怖い話・道路の上のビニール袋

今回のお話しは…
肝試しスポットではなく、とある国道で私の身に起こったことです。


それは今から5年前の秋頃…
友達と遊んだ帰り道を夜中の12時頃、車で自宅に帰ってる途中でした。

助手席には私の友達を乗せ、いつも通りの走り慣れた道を走ってました。

すると、前方に白いビニール袋のようなものが見えました。
タイヤに巻き付いては困るので、それを避けて通り過ぎようとした時、私は自分の目を疑いました。

ビニール袋だと思ってたそれはビニール袋ではなく、
そこに正座した白い服のお婆さんだったのです。
そしてそのお婆さんと私は目が合ってしまいました。

「ねぇさっきの見た?」
「何のこと?」
「さっき道路の上にあったビニール袋みたいなやつ、ビニール袋じゃなくてお婆さんだった!」
「は?ビニール袋なんてなかったし、道路の上にも何もなかったけど。」

どうやら友達には何も見えてなかったらしいのです。
私はサイドミラーでもう一度その場所を確認しましたが、
そこにはもう何もありませんでした。

ただ…お婆さんを見てからずっと車の中に違和感が…

《車の後部座席に何か居る!》

私と友達の二人以外、誰も乗ってなかったのですが何故かそんな気がしてなりませんでした。
車の中の空気が異様に重苦しかったのです。

「ねぇ…気のせいだとは思うけど、何か車の空気おかしくない?」

助手席に座ってた友達もその異様な空気を感じたみたいです。
顔色が真っ青になり、唇の色も青ざめてました。

私も怖くてルームミラーで後部座席を確認することも出来ないまま、
私と友達は無言でただただ家までの道を急ぎました。

その場所から20分程走ったとこにコンビニがあったので、
とりあえずそこに寄って10分程時間を潰してみました。

「そろそろ車の中、元に戻ったかな?」
「確めてみよう!」

コンビニから出て、車の中を二人で確認してみるといつも通りのまま重苦しい空気は無くなってました。
私と友達は安心して、私の家まで帰りました。

家に帰り、私のお婆ちゃんが起きてたので先程の話をしました。

「その場所で昨日、お婆さんがトラックに跳ねられて亡くなったらしいよ。」

お婆ちゃんが言うには、私が幽霊を見た場所で前の日にお婆さんが亡くなったというニュースがあったみたいです。

新聞配達に行くお婆ちゃんを見送った後、私はすぐ眠りました。

どれくらい寝たのか、ふと目が覚めた時…

キィー…バタン。カチャッ…。

とトイレのドアが閉まり、鍵を閉めた音がしました。

《婆ちゃんがトイレに帰ってきたのかな?》

友達は私の横でテレビを見てたので、
トイレに行ったのはお婆ちゃんだと思ってたのです。

ですが…いつまで経ってもトイレから出て来ないので心配になって見に行ってみたのですが…
誰も居ませんでした。

《いつの間にか出て行ってたのかな?》

特に深くは考えていませんでした。

「ねぇ…私、あんたのお婆ちゃんに嫌われてる?」
「え?何で?」
「さっき、部屋を覗いてたから…どうしましたか?って聞いたんだけど無視されたの。」
「絶対無視なんかしない人なんだけどな…帰ってきたら聞いてみる。」

ひとまず私達は寝ることにしました。
それから何時間かして、お婆ちゃんが新聞配達を終えて帰って来たので早速聞いてみました。

「今日なんで部屋覗いてたの?」
「何のこと?今日は一度も帰って来てないよ。」
「え?トイレにも帰ってきてないの?」
「うん。」

驚くことに、お婆ちゃんは帰ってきてなかったのです。
部屋を覗いてたのがどんな人だったか友達に聞いたところ、

「暗くて良く見えなかったけど、お婆さんだったよ。」

と言ってました。
だけどお婆ちゃんは配達が終わるまで一度も帰っていない…

あの道路で見たお婆さんが家まで付いてきてた…とでも言うのでしょうか……